1.臨終勤行とは
2.臨終勤行の日時について
3.臨終勤行の場所について
親しい方が息を引き取られた直後は、大変な悲しみと混乱で、取り乱すことと思いますので、ご家族の方でしっかりしている方が中心になって、葬送儀礼の準備を進めてください。
臨終とは、字の通り、“終わりに臨む”ということですから、臨終勤行とは、本来は“いのち”あるうちに、長い間お育てくださったご本尊である阿弥陀如来に御礼を申しあげるお勤めです。
「久遠(くおん)という、とてつもない昔より今日まで絶えることなく、お育てをいただきましたおかげで、いよいよこの世の縁尽きて、お浄土に往生(生まれ)させていただきます。今日まで有り難うございました」と、人生を終えようとする“ご本人”が、ご本尊である阿弥陀如来に御礼を申しあげるためのお勤めです。
しかし現実には、なかなか難しいことです。
いつ命が尽きるかは誰も分かりませんので、実際、息を引き取り死亡が確認されたご遺体を安置し、仮に本人が生きておるものとして、本人の代わりに僧侶がお勤めをさせていただくのです。
寺院の僧侶が、本人に代わってお勤めします。
そのお勤めを“枕経(枕元に座ってのお勤め)”とよく言われますが、浄土真宗では、「臨終勤行」といい、ご遺体に対してお勤めをするのではなく、ご本尊である阿弥陀如来の御前(おんまえ)で、お勤めするのが正式です。
大変なお悲しみの中ではありますが、
生涯にわたり、「私に任せなさい。貴方のいのちを私のもと(浄土・彼岸・阿弥陀仏国)へとおさめとるゾ!」とはたらきづめの阿弥陀如来にお礼を申しあげるのですから、その志を引き継ぐためにも、ご家族方々、一緒にお勤めさせていただきましょう。
臨終を迎えた一番最初のお勤めであります。
○○時からといった決まった時間帯にするのではなく、息を引き取ったら、寺院に連絡し、ご遺体を安置でき次第、お参りに来てもらうように依頼します。
来てもらう時間は、朝・昼・夜いずれも時間帯は問いません。
ただし、深夜時間帯や早朝時間帯は、お勤めをされない寺院もありますので、事前にご確認を。
浄念寺では、深夜時間帯でも早朝時間帯でも構いません。朝昼夜と時間を問わずご連絡ください。駆けつけます。
*場合によって、所用などですぐに駆けつけられない場合があります。ともか
く、時間を問わず、浄念寺(TEL:0833-46-0726)にご連絡く
ださい。
現在、ご縁のある寺院(所属寺院)があるにも関わらず、寺院に連絡することなく、葬儀社にだけ連絡するケースが多くなっております。
息を引き取りますと、寺院へご連絡し、ご遺体を安置でき次第、お参りに来てもらうようにしましょう。
寺院の僧侶に来てもらうのは、
それは「1.臨終勤行について」で説明であると同時に、
もう一つは、僧侶と今後の葬儀の段取りを決める目的があります。
・通夜勤行の有無 *地域や寺院によってはお勤めがない場合があります。
・通夜勤行がある場合は、その日時
・葬儀の日時
・法名の有無
などがあげられます。ご相談は大切なことです。
息を引き取ると、ご遺体はすぐに葬儀会館にご安置なさるケースがございます。
しかし、
臨終勤行とは、「長い間お育てくださったご本尊である阿弥陀如来に御礼を申しあげるお勤め」です。
最後の最後くらいは、ご自宅に帰らせてはいかがでしょうか。長い間その家で生活されたのですから。
浄土真宗のご門徒の皆さまは、仏壇(ご本尊:阿弥陀如来)がお有りかと思いますので、出来れば、家のお仏壇前でお勤めをし、気心を知れた有縁の人たちと故人を偲んでほしいです。
諸事情により、家のお仏壇が無理なようでしたら、葬儀会館でも構いません。
なお、ご門徒でない方は、家にお仏壇(ご本尊:阿弥陀如来)がないと思いますので、その場合は葬儀会館で結構です。